鶴来別院の伽藍には井波の彫刻が随所に施されています。
井波彫刻とは江戸時代中期、瑞泉寺本堂再建のおり、本堂彫刻のため、京都本願寺より、御用彫刻師・前川三四郎が派遣(命じて出向かせること)され、このとき地元大工・番匠屋九代七左衛門ら四人がこれに参加し、前川三四郎について彫刻の技法を本格的に習ったのが井波彫刻の始まりです。現代では日本一の彫刻、彫刻の町井波となっています。
明治期井波彫刻ですが、さすが井波彫刻だと唸ってしまうほど精密で迫力があります。
親鸞聖人の和讃には
天神地祇はことごとく
善鬼神となづけたり
これらの善神みなともに
念仏のひとをまもるなり
全ての神を善鬼神となづけ、その善鬼神が念仏の人を護ると親鸞聖人はおっしゃられています。
その和讃を表すかのように、神獣や霊獣が鶴来別院をまさに護ってくださっています。