仏具は経典に説かれる阿弥陀如来の浄土を表しています。
特に石川県の仏壇職人さんたちは忠実に浄土を荘厳すべく試行錯誤してこられました。
意味もなくきらびやかなのではありません。
悉皆金色の願とあるので、仏具は金色なのです。
またお経には「正覚大音 響流十方」とあります。なので、まるで音楽が聞こえてくるかのような装飾がされています。
500年に渡る鶴来、白山地区のご門徒の信仰の思いをこの仏具に感じられてなりません。
その信仰の厚さを受け止めて制作された仏具が鶴来別院の仏具で、明治期の金沢仏壇の職人さんの技工の全てがここに結実し、絢爛豪華で精緻な荘厳(飾り)となっています。
仏具のある内陣内は立ち入り禁止のため、双眼鏡をご用意しております。是非細部まで御覧ください。